独書は毒っしょ

読書の記録

独書日記12〜『君たちはどう生きるか』吉野源三郎〜

 

 こんにちは!

 午前中にしっかり活動できるとその日一日が有意義になるその逆もまた然りのうどくです。vice virsaっていう英熟語がその逆も然りという意味でカッコ良くて好きだったんですが、使いどころはなかったですね、、

 

 今日読んだ本は吉野源三郎君たちはどう生きるかです。どちらかと言えば児童書なんですが、以前話題になっていたということで読もうと思いました。少し乗り遅れているとは言わないでください、、

 

 それでは感想を捌いていくっ!

 

 

 

 この本は頭のいい中学生のコペルくんがいろんなことを子供目線で経験して考えたりしたりという形で話が進んでいきます。また、おじさんノートという形で彼の叔父のコペルくんの考えたことに対するアンサーが大人目線で書かれています。

コペルくんは自分たちが経験したことがあるようなことから、やっぱりコペルくんは違うなあと思わされるようなことを考えたりして懐かしさもあり、勉強にもなる話ばかりです。

おじさんノートは中学生のコペルくんに宛てられたもので読みやすくなっていますが、内容自体は高度で考えさせられるものばかりです。

何個か印象に残っている一節の紹介をさせてもらいます。

 

 1つはコペルくんのクラスのいじめにあっていた子を友人の北見くんが助ける話のおじさんノートでの一節で

「自分の胸から湧き出てくるいきいきした感情に貫かれたりしないと、立派な人になりたいと思っても、君はただ『立派そうに見える人』になるだけで『ほんとうに立派な人』にはなれないでしょう。」(一部省略や指示語を明らかにしています)

という部分があります。

これは年齢関係なく誰にも考えさせられるのではないでしょうか。「信念なしで年齢重ねただけの大人はハリボテ同然だぞ。」そう言われた気がしました。

 

 もう一つは友人が上級生から詰められているときにコペルくんだけが加勢することができず自分を責めてしまう場面です。

勇気が出ずにただ立ち尽くすばかりだったコペルくんに対し、他の友人は身を挺して上級生に立ち向かったのです。家に帰った後に体裁を保つために言い訳しようとするもやっぱり自分を攻め図にはいられない内面の動きが描かれています。

ここでもおじさんノートの

「王位を失った国王でなかったら、誰が、王位にいないことを悲しむものがあろう」

の一節。

このような状況に陥っているときにかけて欲しいNO.1と思わされるような力をくれる言葉です。

 

児童書ではありますが誰が読んでも新しい発見や力が漏れる一冊になっていました。

 

 

 今回の感想はこんなところです。ところで昨日4月27日は何の日だかわかりますか?そう正解です。昨日はかの有名な思想家ソクラテスが死刑宣告のために毒杯をあおって亡くなった日と言われていますね。そんな訳でプラトンの『ソクラテスの弁明』と『クリトン』を昨日は読みましたが非常に読みやすいので興味ある方は是非。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました😊最後は一言一人暮らし日記です。

 

一言一人暮らし日記:棚が足りない、困ったな