独書日記13〜『ソクラテス の弁明』プラトン〜
おはようございます!
うどくです。ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか。私は3、4月とき休日ばかりだったので連休という特別感は全く感じておりません、
今回読んだ本はプラトンの『ソクラテスの弁明』です!感想とかを書くつもりはなかった本なんですが、投稿の間隔開くなあと思って書こうと思いました。
前の回でも触れていたんですが、ソクラテス の亡くなった日に合わせて読んでいたので少し読んでからは時間が経っているので感想の鮮度は落ちるんですが、これもいつもとは違っていいのかと思いまして。
それでは感想パートへ!
この本は題名の通りにソクラテス が裁判にかけられて弁明をするという話になっています。当時の社会では人間中心主義、相対主義が流行っててソフィストっていう詭弁家がいっぱいいたんです。一方で、ソクラテス は「善は何か」などの問いに対して普遍的な答えを探求していたんで当時の流れには逆行していて、それで有力者に危険視されて裁判にかけられてしまうんですよね。
そこからが今回の話なんですけど、(裁判の話と思うと退屈な感じもするんですが、)これがなかなか面白いんですよ。
裁判と言っても基本的には裁判官や証人の話に対してほとんどソクラテス が反論している(論破してる)っていう感じなんですよ。しかも煽り全開で、これ読めば煽りスキルアップは間違いないって位の煽りっぷりです。
なんと言ってもまず、裁判官を認めてないから裁判官と呼ばないでアテナイ人諸君って呼ぶんですよ(笑)そんでもって、裁判の最後に投票でソクラテス は無罪の方に投票した人たちには、お前たちはよくわかっているなと言った感じで裁判官諸君なんて呼び始めたりするんですよ。(あからさまですよね)
この裁判があったということ自体を知ってる人は多いと思うので実際に読んでみると、有名なエピソードもいっぱい出てきて面白いと思うのでおすすめです。(デルフォイの信託の話など)
ソクラテス はこの後、「悪法もまた法なり」という有名な言葉を残し友人の説得を断って毒杯をあおって亡くなってしまうんですがそれは『クリトン』というまた別のお話、、、
今回はこんな感じですね。ソクラテス という固い感じがするかもしれませんが文章自体は本当に読みやすいです。
余談ですが、最近「論破」というものが好まれているのかわかりませんが至る所で頭ごなしに意見を押し付けている場面を見かけるんですよね。正しい主張なんでそれ自体が悪くはないんですけど、なんか違うなあって感じがしてて、論破からは何も生まれないと思うんですよ(優越感しか)それよりだったら、折衷案みたいな感じで少しは相手の意見も取り入れたほうがいいんじゃないかって(ヘーゲルのアウフヘーベン的な)
話を戻します。
いまは長編の小説を読んでいてなんとかゴールデンウィーク中に読み切りたいと頑張っています。楽しみにしてもらえると嬉しいです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました😊最後は一言一人暮らし日記です。
一言一人暮らし日記:椅子がある生活はいいっす