独書日記14〜『金閣寺』三島由紀夫〜
とても久しくなってしまいました、うどくです。
長編には途中で挫折してしまったんですよね。。まあどこかでもう一回読めたらとは思っているんですが、夏とかですかね。
そんな訳で本題に移ると、今回読んだ本は三島由紀夫の『金閣寺』です。
コロナがなければゴールデンウィークで京都とか行きたいなあとか思っていたんですがそういうわけにもいかず、、金閣もまだ直接見たことはまだないのでいつか見たいものですね。そんな訳でこの本を読もうと思いました。(燃やされる話なのですが、、、)
それでは感想パートにいきましょう!
この本は1950年に実際に起きた金閣寺焼失事件に着想を得て作者が書いた本です。
このような文化財の焼失というのは最近も首里城が焼失があったことので、その事件が与える影響の大きさはわかるのではないのかと思います。
あらすじとしては、主人公である金閣寺のもとで修行する学僧が金閣寺の美に取り憑かれ、金閣寺に放火するに至る経緯を一人称の視点で描かれるといったものです。主人公は重度の吃音症でそこに対するコンプレックスも金閣寺に取り憑かれる原因でもありました。
美への盲信というものが大きく描かれている作品でしたが、これに近いものは結構誰でも体験したことあるのではと思うんですよ。
身近のとこで行くと、一度食べてすごく美味しかったものを再び食べてみると期待しすぎて思ったほど美味しいと思えないといったとこでしょうか。
経験などは美化されてそれが行き過ぎると壊れていってしまうという怖さを感じました。でも、このような経過が硬めの文体で描かれているのがリアルでとても引き込まれる魅力の一つなのかなと思いました。
感想はこんな感じになってます。主人公の「人間の滅びやすい姿から、却って永生の幻がうかび、金閣の不壊美しさから、却って滅びの可能性が漂ってきた。」は結構好きな言葉で印象に残っています。
ともあれ、学校も始まって生活にもだいぶ慣れてきましたところです。これからは週に2冊くらい読めたらなあと思っているところです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました😊最後は一言一人暮らし日記です。
一言一人暮らし日記:5月もそろそろおしまい