独書日記26〜『若きウェルテルの悩み』ゲーテ〜
こんにちは!うどくです。
今日は早起きに成功し幸先の良い夏休みのスタートを切ることができました。
続けていきたいものです。
今回読んだ本はゲーテの『若きウェルテルの悩み』です。
言わずとも知れたドイツ文学の名作ですね。
これもレポートを書くにあたって読んだ1冊となっています。前から読みたいと思っていた1冊なので、レポートのために読まなければならなくなったのはありがたいです。
それでは感想パートです。
まずはこの本のあらすじを紹介します。
青年ウェルテルはある舞踏会で美しい女性ロッテに出会い一目惚れする。しかし、ロッテには許婚がいて、ウェルテルは決して叶うことのない恋に苦しむことになる。そして、苦悩の果てに彼は自殺をすることになってしまう、、、
この自殺というものが、本が出版された当時の18世紀では衝撃的なものでたくさんの人がウェルテルを真似て自殺してしまうことになったのです。
これにちなんで、有名人の死に誘引されて自殺が多発すること をウェルテル効果と言いますね。
だから本来は有名人が自殺したとしてもその動機や方法は詳しく報道しない方がいいとされているんですがね、、(最近のニュースでは全く守られていませんでしたが)
この本の特徴はなんと言っても書簡体小説と言われる形式をとっていて、手紙のやり取りのみで話が進んでいきます。
これだけ聞くと、そんなんで物語になるか!と言いたくなりますが読んでみると驚くほど物語の体をなしています。
手紙であるからこその真っ直ぐな心情表現は魅力的なものでした。
現代においては電話やSNSの普及もあり手紙を書く機会は減りましたが、やっぱり手紙には手紙の良さがあると思います。
適材適所上手に使い分けていきたいものです。
やはり、考えさせられたのはウェルテルの自殺ですね。
自分の気持ちに従って情熱的な恋に身を落とした果てが自殺ではあまりにも救いがないんじゃないかと。
やっぱり理性に従って無理なものは無理と初めから割り切る方がいいのでしょうか。
そんなん自分の気持ちを優先した方いいじゃん!と思いますか?
自分の気持ちに正直にいたいと思う気持ちはもっともなものですが、それは生きることよりも大事なことなのでしょうか。
私にはとてもそうは思えませんでした。
この本は古い作品でいろいろ古臭い部分だったり堅苦しい部分もありますが、それ以上に手紙のやりとりだけで進んでいくという巧みさやウェルテルの心情に今でも十分楽しむことができると思います。
こんなところが今回の感想です。
古典作品ということでだいぶ身構えていましたが、個人的にはだいぶ読みやすい印象を受けました。これからも時折挑戦していきたいものです。
これから頑張って、たくさんの積読を頑張って消化することにしようか、
今回もここまで読んでいただきありがとうございました😊次回も楽しみにしてもらえたら幸いです。