独書は毒っしょ

読書の記録

独書日記9〜『はつ恋』ツルゲーネフ〜

 

 こんばんは!明日からオンラインで更には休講になるものも多いですが授業から始まる状況で11時まで起きなかったうどくです。朝弱いんです、助けてください(懇願)

 

 

 今日読んだ本はイワン・ツルゲーネフ『はつ恋』です。この本は初見ではありませんがとても気に入ってる本だったのでもう一回読みました。ロシア🇷🇺ってかっこいいですよね。

 

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 この物語は、主人公が自分の初恋について回想するんですがその回想がほとんどです。主人公ウラジミールは別荘で年上の女性ジナイーダと出会い恋に落ちて、、が大まかなストーリーです。彼女は高慢知己な性格ではありますが美しく男性に囲われていてその中でウラジミールは恋に落ちていく訳なんですが、その恋に落ちていることを自覚した時の

「わたしの『情熱』はその日から始まった。忘れもしない、ーその時わたしは、初めて就職した人が感じるはずの、あの一種の気持と同じものを味わった。つまりわたしは、もはやただの子供ではなくて、恋をする人になったのだ。」

の一節。初めて好きな人ができて(或いは恋人でもいいんじゃないかな)少し大人になった気がして背伸びしたくなるような気持ちが就職というまだ体験してないこと(主人公は16歳)にも重ねられていて、素晴らしい表現ですよね。まだ子供らしさが残る青っぽい大好きな部分です。

 

※ネタバレ注意報~物語の最も大事な部分に触れるので嫌な人は飛ばしてください~※

 

 そしてもう1つ好きな一節がラストにあって、そのためにストーリーを軽く追っていきます。

 ウラジミールはジナイーダに恋をするのですが、関わっていく中で彼女に好きな人ができたと勘付きます。なんと相手は彼の父でそれがバレ引っ越すことになります。その後、父と2人で馬に乗って出掛けたところ突如いなくなった父はジナイーダと会っていて2人で話しているところ突然彼女の手を鞭で打ちます。

それに続く「ジナイーダは、ぴくりと体を震わしたが、無言のままちらと父を見ると、その腕をゆっくり唇へ当てがって、一筋真っ赤になった鞭のあとに接吻した。」の一節。このジナイーダという女性はとても高慢で態度も大きい女性なんですが(読んでもらうとひしひしと伝わってきます)、これほどまで真っ直ぐに1人を思いキリッとした態度に変わる。この変化を起こすほど大きな“恋”というものの力を感じれます。人柄まで大きく変わってしまうんですね、

 他にはその後しばらく経って父がある手紙をもらってすぐに亡くなってしまうところでは2人の間柄に関係するものなのか?と勘ぐってしまうなど自分で話を広げられるのもおもしろい点です。

 こういう小説を読むと恋に対する気持ちは万国共通で似通ってるなあと思いますね。

 

 

 こんなところが今回の感想です。ウラジミールといえばロシアの大統領プーチンの本名はウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチンって言うんですよね。友人がよく言ってたので覚えてしまいました。

 今日も最後まで読んでいただきありがとうございました😊最後は一言一人暮らし日記です。

 

一言一人暮らし日記:絶起して絶叫